ラヴィリンが救ってくれた中学生の脇のにおい

私が自分のにおいに敏感になったのは、中学生の頃部活でバレーボールをしていた時のことでした。


部活が終わり、汗を拭いて着替え、帰りのバスに乗った時のこと、二人掛けの椅子に腰かけたのですが、誰も私の隣に座らなかったのが最初です。


なぜだろうと気になりましたが、自分のにおいとは思っていませんでした。


ある日のこと、部活終わりに片づけをしていて更衣室に入るのが遅かった私は、ドア越しにメンバーが私のにおいについて話しているのを聞いてしまいました。


「体臭がきつい。あの子、臭いよね。」と言っていました。
当時から市販の消臭剤を使っていっていましたが、どうも効いておらず、帰りのバスの中でもその匂いが皆、気になっていたようです。


それからは、夏場は更衣室に完備されたシャワーを使うことにしました。
しかし、一度根付いてしまった「臭い」ということはそんなことでは収まりませんでした。
結局私はバスの中は一人立って帰ることにしました。
母に相談もしました。正直恥ずかしかったことを覚えています。


脇の下の手術をしたいとも話しました。しかし、当時の値段で20万円。到底無理な話でした。
ある日のこと、母が「これを使ってごらん。」といって白い箱を持ってきました。


箱を開けるとラヴィリンと書かれた小さな容器がありました。使い方をよく読んで、お風呂上がりの清潔な脇にほんの数量、塗るだけでした。気になる方は足にもと書いてあったので、最初は足の指の股にも塗ることにしました。
説明書によれば、一度塗ったらその後体を洗おうと一週間はにおいの元をブロックすると書いてあり、私は恐る恐る使うことにしました。


その後、しばらくして部活をしているときに汗をかいても、いつもと自分のにおいが違うことに気が付きました。以前は、汗をかいたタオルがすこしツンとした感じだったのが、石鹸のようなにおいになっていました。
部活終わりに更衣室で着替えていると、いつもは話しかけないメンバーが話しかけてきてなぜが横を歩いて話しながらバス停まで行きました。


しかし、二人掛けの椅子に腰かけることはせず、一人の座席に座り、皆とは距離を置いていました。


一週間くらい経った頃でしょうか。いつものように歩きながらバス停に向かい、バスを待ちました。そしてメンバーと話しながらバスに乗り、そのまま自然の流れで二人掛けの席に座ることになったのです。相手もあえてにおいのことは話しませんでしたが、今までと明らかに対応が違うので、きっとラヴィリンの効果があったのだと思います。
あれ以来、ラヴィリンは私のお守りです。仕事を始めてからも、ラヴィリンを手放すことはなく、汗臭いといわれたことは一度もありません。